良い映画は良い映画<泥棒役者>
色んな映画を観る。
観るたびに「よかった」「悪かった」というざっくりとした感想が蓄積される。 自分の判断基準は今まで観たもので成り立っている。
そんな感じで、良い映画の経験がまたひとつできた嬉しさを共有したい。
泥棒映画みました
公開初週にみたのは久々かもしれない。でも丸山さんの単独初主演作品を応援したい、その気持ちで劇場に足を運んだ。
なんであれ、公開直後に足を運ぶのは大事だ。
内容ネタバレなしの感想
- ストーリーがすごく良い。わかりやすいのに面白い。単純なのに深い。
- 主題歌「応答セヨ」が素晴らしい。主題歌の役割として。
- エンドロールまで良い。最後までみてから帰ろう。
多少のネタバレありの感想
箇条書きに書いていきます。
あらすじだけみたときは「こういう勘違いモノって"なんで気づかないんだ!"とかモヤモヤしちゃって集中できないんだよね」と思っていたけれどこの作品にはそういうことが全くなかった。
勘違いがギリギリのところで成り立っていて、主人公の緊張感はもちろん伝わってくるんだけどテンポのよさのおかげか、モヤモヤまでいかない。
- そう、テンポがいい。
これは映画の宣伝の仕方あるあるだと思うんだけど「予告&宣伝で最後までストーリーラインを全部みせちゃう」ことで映画館まで足を運んだ人々にがっかりを与えることがある。予告まんまじゃん。みたいな。でも予告と大きく逸れてると思ってたのと全然違う!となるので難しい。 (公開してしばらくたつと全部みせちゃうCM・宣伝が増えるのは本当によくないと思う)
この映画は後半部分は(メディアで宣伝されている)あらすじにふくまれていない。のがよかったと思う。(正体がバレて終わり、ではないのだ!ちゃんと!素晴らしい!)
みえない展開にドキドキさせられて、最終的に観てよかったと思える結末まで用意されていた。
丸山さんについてポエムる
丸山さんの役をはじめ、すべてのキャラクターにちゃんと「役割」がある。登場する理由がある。シーンのひとつひとつも理由がある。伏線というよりも構成の巧さを感じた。安定感のある伏線、というべきか。全体的に安心感があった。
俳優としての丸山さんってどっちかといえば脇役のイメージがあって。それは他の役を引き立てる立場の役が似合うっていうポジティブな意味なのですが。
- 泥棒役者の丸山さんは主役ではあるけれど「巻き込まれる」立場の役なので演じる丸山さんの良さが引き出されていたなと思った。
「応答セヨ」についてポエムる
エンドロール流れ始めた途端帰る人間をみるたび殺意が沸いてしまうタイプの人間です(そういう人間の意見だと思って読んでください)
たとえクレジットに興味がなくとも主題歌を楽しむ時間だと思っていて、余韻に浸りまくる人間なのですが、今回ね、主題歌。正直映画と関連性低いよね?とか思ってました(曲自体は最高ですけど、主演だから主題歌に決まったんだろなーぐらいな気持ち)
エンドロールにおまけがついている映画は"わかっている映画"だと思っています、時間経過をつくることで後日談や粋な映像演出が可能だからです。
今回はわかっているどころか主題歌、歌すら演出に乗せているわけです。ずるい。
映画と歌詞がシンクロした。泣きました。
関連性低いとか思っててごめんなさい。すごく繋がってた。素晴らしい作品同士が繋がる。素晴らしい演出を目撃してしまった。
つまり
泥棒役者最高
安っぽい映画の宣伝CMみたいなことしか言えなくてしんどい。
おわりに
- 予告で「羊の木」が流れた。
- はじめて予告みたけど、好きなタイプの邦画な気がする。楽しみになった。
(みたい映画において必要以上の情報を知りたく無いので詳しくは調べてないです)
とか言いつつキングスマンは予告だけでアドレナリンでまくったのであった………