久しぶりの邦画。感想をかく。<シン・ゴジラ>
世界のケン・ワタナベのために見たハリウッド版GODZILLA。
その時どんな賛否両論が飛び交ったかはしらないが、
ハリウッドは良くも悪くもハリウッドであることは確かである。*1
そして今回。
シン・ゴジラをみました。
そう、そもそもゴジラは日本映画なのである。
しかしながら、私はゴジラをみて育たなかった。
正直ハム太郎と同時上映はどうかと思うんだよ東映。
ふつうの女の子はゴジラみないよ。
……それはそれとして。
色々と話題になってるし、地元がロケ地っぽいし、みるっきゃないということでみました。
ここからちょいネタバレ
事前知識としては以下の通りでした。
そしてここから感想・ネタバレです
THE日本映画ダネ!
エンタメ系邦画って映画好きに酷評されているイメージで、
予算の割にハリウッド・クオリティ目指そうとして頓挫してる雰囲気があったんですけど、
この映画は日本だからこそできた映画をつくったな、と思いました。
日本政府の緊迫感
リアルかどうかは別として、「ありそう」な日本政府と総理閣僚のやり取り。
日本人が考える日本人の対応。
想定外。善処。ぼかした言い方。ザ・日本人である。
しかしアメリカ政府はどの国の映画もだいたいテンプレをお披露目してくれる。
ハリウッドでもすぐ核兵器使おうとするのは言うまでもない。
それでいいのかホワイトハウス。お家芸なのか。
そして。
官僚っぽい俳優オールスターズ。
なんだこの豪華さは。
日本版アベンジャーズなんじゃないの。
多分このメンバーで日本政府10個くらい作れるよ。
大体の人が総理大臣役できるよ。
その中で大杉漣さんが総理という絶妙なチョイス。
ちょっと抜けてるお人よしな雰囲気が謎の和みをもたらす。だが会議中です。
そして総理代理の平泉成さん。
チョイス。なんだよこのチョイス。
お人よしチョイスかよ。
勿論他のキャストも超豪華。
- 竹野内豊氏の声にいちいちウットリしそうになったのは私だけではないはず。
- 津田さんが「スカッとジャパン」のイメージあっただけにしっくりきすぎて。
- 石原さとみはもうグローバル色で攻めて売り込むべきだと確信した。発音よすぎて吹く。
- 自衛隊キャスト陣も官僚と同じく豪華俳優オールスターズ。色々負ける気がしない。
等々。長くなりそうなので割愛。
このキャストだからこその映画の雰囲気。
もう絵面だけで説得力がある。
リアリティがある。
だからこそ
ゴジラが現れても説得力がある
CGはまあ、実際の市街地に当てはめてるのもあって、海外に比べたら低クオリティかな、と正直思います。
でも場面の撮り方、TV画面、イチ一般人が撮ったようなブレブレのヒトコマとか、自分が追体験しているような、そんな気分になる。
うまいなあと。
そこに混じるエヴァのBGM、ワクワク感
もう流れてくるだけで作戦がはじまる…!ってなるじゃないっすか。あのBGM。ずるいよね。
ヤグチ作戦とかヤシオリ作戦とか作戦名だったり、いちいち出てくる説明字幕とか、もうたまんないですよね。
ロボットもの好きな人だったらもうたまんないっすよ。
ロボットでてきませんけど。
ロボットでてきませんけど無人在来線爆弾がね、すごいイイ。
パシリムで貨物船を武器にカイジュウぶん殴ってるシーンとか
マッマの火を噴くギターとかと同様
「特に意味はないが漢のロマンを感じる」タイプの奴。
非効率的じゃんとか言ってはいけない。
あの電車にはみんなの希望が乗ってるんだよ!!!!!!
でもなんやかんや科学の力で解決した?ことにはなってる本作。*2
日本はスクラップアンドビルドなんだよ。
ほんと日本の国民性というか。よくわかってらっしゃる。