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映画・本の感想とかメモとか考察とか

2019-01-01から1年間の記事一覧

2019年の総括(読んだ本・面白かった本)

Photo by Daria Nepriakhina on Unsplash 1年も終わりなので、読んだ本について振り返ってみる。 読書メーターによると、今年読んだ本は48冊。大体週に1冊は読めた計算になる。 読書傾向 昨年は海外小説ばかり読んでいたが、日本の作品も少し読むようになっ…

取引のエコロジー<ベガーズ・イン・スペイン>

読んだ本の感想。 ベガーズ・イン・スペイン (ハヤカワ文庫SF)作者: ナンシークレス,Nancy Kress,金子司出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2009/03/31メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 29回この商品を含むブログ (42件) を見る ベガーズ・イン・スペイン …

二つを結ぶアスタ<アステリズムに花束を>

SFと百合、思えばどちらのジャンルも定義は曖昧なのではないか。 アステリズムに花束を 百合SFアンソロジー (ハヤカワ文庫JA)作者: S‐Fマガジン編集部出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2019/06/20メディア: 文庫この商品を含むブログを見る SFはScience Fic…

危険なアンソロジー<危険なヴィジョン>

危険なヴィジョン、全3巻を読み終わった。 危険なヴィジョンは約半世紀前、 ハーラン・エリスンによって世に出た、ヤバすぎるSF(スペキュレイティブ・フィクション)アンソロジーである。 危険なヴィジョン〔完全版〕1 (ハヤカワ文庫SF)作者: レスター・デル…

継続する営みのあり方<職業としての小説家>

ずいぶん前のことで細かい内容はすっかり忘れてしまったのだが、 あるブログが「村上春樹は一日に何文字書くと決めて、そのルール通りに小説を書き進めている」という例を出しながら、習慣について書いていた。 個人的に小説家のイメージは「書けなくて云々…