今日見た映画「kill your darlings」「trance」比較感想的な
ずっとみられていなかった映画を2本まとめてみました。
「キル・ユア・ダーリン」「トランス」
特になんの意識もせずにチョイスしたんですけど、結構共通点があってなかなか面白かったです
どっちもR15映画です。子供はみちゃいけないぞ!
1本目 「キル・ユア・ダーリン」
録画した理由:
予告映像がダニエルラドクリフとデインデハーンのBLにしか見えなかったため大いにそそられた。
実際すごいBL。R15の濡れ場。
デハーン君演じるルーの魅力はもう、仕方ないよアレンくん諦めろ
大学生っていうモラトリアムに興じて狂ってく、文学界に革命を起こそうとする青年達の物語です。実在の人物の話…と思うとすごいヤバイことやってる。
ルーの魅力に惹かれていくアレン、ルーに執着する元彼(?)デヴィット、っていう三角関係がひどく恐ろしい依存関係で(主にルーへの)
これが物語の軸かなと思います
BL的みどころ
- 血と血、手と手を重ね合わせるシーン。片方は薬で心あらずとか言ってはいけない。そうじゃない、深層意識で求めてるあってるんだ。スタトレではない。
- ルーとアレンのキスシーンが神聖な雰囲気。はじめてのキスはきっとこんな感じだろうという青春を感じます。
- 濡れ場よい、傷心のまま、いい感じに詩が朗読される背景に濡れ場よい
- ウィリアム、お前もか(本編ではあまり追求されないけど登場人物のだいたいがゲイかバイです)
- 断ち切れない依存関係のルーとデヴィット、救われない感じ切ない
- 一番イイ!と思ったシーン
- アレンが書庫の鍵の為にJDを誘ったんだけど(色仕掛けの意味で)行為中をルーにみられてなぜか見つめ合うアレンとルー
……以上です
ああこれBLでみたことある…というデジャヴも垣間見えます
好きな人はぜひ。
2本目「トランス」
録画した理由:
マカヴォイだ。トランスっていう意識状態を題材にしてて面白そうだった
これ、日本版ポスターみるとR15なの全然伝わらないのですよね。
名画を盗んだグループのひとり、主人公のサイモンは記憶の喪失によりその絵画をどこに隠したかを忘れてしまった。睡眠療法師のエリザベスを雇って記憶を引き出し解決しようとするが…?
というここまで読むとどこにR15が?っていう粗筋なんですけど
とにかくどこまでが現実で、意識の中で、誰の意識の中なのかよくわからないまま展開していく。そのなかで痴情のもつれが…
そして唐突に現れる濡れ場。スプラッタ。
です。びっくり二転三転。種明かしは意外とあっさり。
(※Wikiのあらすじにもかいてあるからネタバレしたい人はそちらに:トランス (2013年の映画) - Wikipedia)
フランク役にファスペンダーが起用されなくてよかったと思った人生だった…
- 以下ネタバレっぽい感想
サイモンが徐々にクズをあらわにする演出方法が憎い。依存性が病的なクズ…マカヴォイさんにピタリとはまるね。クズ大好きなので満足です。
主人公は主人公じゃなかったですトリックは「エッ?エ?」となってしまう派なので…こまった
モザイクがっつり作品は「ジャンゴ」「クラウドアトラス」以来なのでワオって感じです。未だに慣れない。でもここまでがっつりははじめてです。
モザイクすごすぎて”ヘア”の説明してくれなかったら何フェチかわからないところでした。物語に重要な部分隠されてません?わざとなの?
男性に対して復讐する女性は結局優位にたてないんだよ、優位にたたなきゃって姿勢男前だけど、ここまでくると女の人コワイ!!なりません?
悪女ではないけど女の恐ろしさをうまく表現してると思います。
比較すると
どちらの作品も
三角関係中心のストーリー構成で
依存関係からの脱却
が描かれていて興味深いです
ルーに依存するデヴィットは彼に依存されることが人生のすべてだった
人を好きになるとは、その人の一部になろうとすること、放しても弧を描いて戻ってくるのだ
しかしアレンはルーを一度断ち切った。連鎖を断ち切ったとも言えるのかも。依存しあう必要はないという結論とも言えるのか。
サイモンはエリザベスを愛して依存した。愛してるが故に憎んだ、殺そうとした。(いわゆるDV男とか一言で現したら負けな気がしたので)
エリザベスの断ち切り方は反則的で彼を結局は「コマ」として扱ってるし、フランクすら操っている。恐ろしい。ある意味で女性の自律なのか。
要約:男の依存の仕方がクズだ
全然結論ついてないけどここらで終わっておきます。