感想<君の名前で僕を呼んで>
世間はGW。色んな映画が続々公開されてますね。休みの日を映画館で過ごすって素敵ですよね。
前から気になってた「君の名前で僕を呼んで」をみに映画館へ行きました。
はじめて予告をみたときから、絶対みると決めていたので。
雲田さんの描き下ろしイラストも足を運ぶきっかけになっていたりする。
あらすじを読めばわかってしまうかと思いますが、BLないしブロマンス好きにはたまらないモノ。 17歳の少年エリオと24歳の大学院生オリバーの、ひと夏のはなし。
ラブストーリーと言ってしまえばそうなんだけど、思春期の迷いとか、人生観とか、そういったものも感じ取れる作品だと思う。
なぜかといえば、すごくハイコンテクストで行間が開いてる作品だから。
台詞回しも分かりやすい訳ではないので、雰囲気を楽しむ映画と捉えることもできる。
でも、登場人物の生い立ちやアクセサリー、英語とイタリア語の使い分けなど、細部まで作り込まれている。ワンシーンの情報量はすごく多い。
だからこそ、本編を見たひと全員がそれぞれ、違うものを感じ取れるはずだ。
気になったひとはぜひみてほしい。
<以下、ネタバレ含みます>
セクシャリティと障壁
ラブストーリーには障壁がつきもの。身分差であったり、距離であったり。
同性間のラブストーリーの場合、男同士であることに悩むのはもちろん、周りの人の理解も障壁になるものだ。
でも、この作品では両親の理解があり、相談相手になり、良い関係を維持している。これにはすごく好感をもった。 変に二人の仲を取り持つことはないが、優しく見守ってくれる両親。
物語終盤でも触れられるが、悩んだり苦しんだりといった「経験」もかけがえのない、人生の一部だ。その瞬間にしか味わうことのない感情も大事にしてほしい、という心意気に感動する。
音楽と景色
ストーリーに華を添える、音楽。
若者の青春、80年代ダンスミュージックはもちろん、
エリオがギターやピアノを弾くシーンもあり、クラッシク・ピアノ曲も印象に強い。
舞台イタリアの世界観に寄り添っている。
イタリアの景色って、やっぱりいい。レンガ造りの建築も、田園風景も。
華やかではないけど、温かい、懐かしさを感じる風景で物語が進んでいく。
名前
タイトル通り、オリバーはオリバーと、エリオはエリオと、名前を呼ぶ。 互いのことを思いながら。
それがなにを意味するのか、言葉には出さないけれど二人は分かっているのだろうか。
完全にアレな話
夏の気候だからか、イタリアでは普通なのか、よくわからないが、基本めっちゃ短いショートパンツ 姿なのやばい。すごくやばい。常に水着みたいなノリなのだろうか。
- 川や湖ではしゃぐ姿はとても可愛い。
- ちょっと派手な色・柄だったり、多少ダサいのに着こなしているのが流石だと思う。
エリオがすごく思春期の少年。オリバーのパンツとか果汁たっぷりの
モモアプリコットとか、そういうことしたくなるよね、わかるよ、みたいなことしまくる。- 六芒星のペンダントをみにつけて、チェーンを口でいじってる、とかも子供っぽい感じ。
オリバーがエリオのことを心配して心配しすぎちゃってるのが印象的
- 両思いなのにどこか後ろめたさがあるのか、、
二人の幸せなシーンが少ないからこそ、その幸せがかけがいのないものだと思わせる。
おわりに
- モーリスのリバイバル上映がすごく気になる。
- まだまだみたい映画がいっぱいなので!GW三昧します!